今回は北海道のオホーツク地方で見ることのできる野生動物を紹介していきます。
北海道ではたくさんの野生動物が生息しています。
中でも知床をはじめとした自然の多いオホーツク地域では、より多くの数の野生動物が生息しています。
観光や散策の参考にして下さい。
1. エゾヒグマ
エゾヒグマは、ツキノワグマに比べ肩の筋肉が大きく盛り上がり、前足の爪が長いのが特徴です。
大型で、体色は明るい茶褐色から黒色のものまでさまざまです。
ヒグマは雑食性で、動物質の餌ではアリが多く、他にザリガニや昆虫、交通事故などで死んだエゾシカなどを食べます。
植物質ではミズバショウやフキ、セリ科の植物。秋にはサルナシやヤマブドウの実、ドングリなど。甘い物が好きなので、養蜂家のミツバチの巣箱を襲って食べたりもしています。
遭遇した際は刺激しないようにしましょう。
2. エゾシカ
エゾシカの夏毛は茶褐色に白い斑点、冬毛はオスは黒褐色、メスは明るい褐色です。
寿命は、オスは10年、メスは20年程度とされています。エゾシカは主に草本や広葉樹の枝葉、冬はササや木の皮を主に食べます。
エゾシカは二ホンジカの亜種であり、大きさは日本国内に分布する全7亜種(諸説あり)のうち最大です。
約30年前から道東地域を中心に爆発的な増加が起こり、農林業被害などが問題となっています。
アイヌの方々は主食としていました。
3. キタキツネ
北海道に広く分布するアカギツネの亜種です。
エゾシカに次いで出会う確率が高い野生動物と言えます。
一年に一度毛が生え変わり、夏毛は短くてスレンダーな姿が、冬毛はモフモフで可愛らしい姿が見られます。繁殖期は1月~2月で、春先に3~6匹の子どもを出産します。
また、放し飼いのキタキツネを見られる「北きつね牧場」が北見にはあります。
4. エゾタヌキ
エゾタヌキも、キタキツネ同様北海道に広く分布しています。
エゾタヌキも「北きつね牧場」で見ることができます。
5. エゾリス
木の種や芽、花、樹液、昆虫などたくさんの種類のエサを食べます。
活動時間帯は昼で、真冬は日の出から2~3時間の間。朝に出会すことも珍しくありません。
秋になると冬に備えて一日中餌を探しては、樹の穴や枝木の間の他、地面に穴を掘って埋めたりします。
たくさん隠して冬になると掘り当てますが、翌年になると、食べ忘れたドングリやオニグルミの実から出た芽が見られることもしばしば。
6. シャチ
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熱帯から北極、南極まで生息しており、分布が最も広い鯨類の一種です。
大型の鯨類やアザラシ、海鳥、魚類、イカなど多様な生き物を食べますが、それぞれの環境下により実際に食べているものは異なります。
知床羅臼沿岸は2006年ごろからシャチの出現情報が増え、現在の日本近海においてシャチとの遭遇率が最も高い海域となりました。
5~6月をピークに、年に200頭前後のシャチがこの海域に現れます。羅臼付近の海域の群れは平均11頭ほどです。
子どもは警戒心が薄く好奇心が強いため、船に興味をもち近づいてくることがあります。幼い子どもは白い部分が黄色みを帯びていることで見分けられます。
7. マッコウクジラ
マッコウクジラはハクジラの仲間で、地球上で最も大きな歯をもつ生物です。
羅臼沖は離岸わずか5kmほどで深海域があり、水深1000mを超える場所まで潜水し、イカ類を中心に深海性の魚類などを捕食しています。
根室海峡にやってくるクジラはすべてオスのマッコウクジラです。
8. オジロワシ
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大型のワシで、尾羽が白いためオジロワシ(尾白鷲)とよばれています。
オジロワシは渡りをする鳥ですが、留鳥として知床で繁殖を行う個体もおり、知床半島内では20つがいほどが繁殖していると考えられています。
知床は営巣に最適な自然海岸と森林があり、オジロワシにとって最適な営巣地といえます。
9. オオワシ
日本で観察できる一番大きなワシです。
オジロワシよりも大型で、飛翔した際は尾がくさびの形をしています。オオワシは、カムチャッカ半島とオホーツク海の沿岸地域や、その周辺の島々で繁殖しています。
2月から3月頃になると斜里側の海岸は接岸した流氷がくっつきあい、沿岸は海面がほとんど見えないほど流氷で覆われ、餌がとりにくくなります。一方、羅臼側の海岸は流氷が密接することはなく、流氷帯が海峡を漂う海域となるため、オオワシは主に羅臼側の海岸周辺で越冬しています。
羅臼で漁船のおこぼれを狙って流氷の上を飛ぶオオワシの姿を一眼見ようと多くのバードウォッチャーが全国から訪れます。
10. エゾフクロウ
体長はカラスよりやや大きく、羽角はなく頭が大きい、面を被ったような顔をしています。
北海道に生息する地域亜種をエゾフクロウとよんでいます。本州のフクロウと同じ生態をしていますが、本州のフクロウよりも白っぽい色をしています。
エゾフクロウは留鳥のため通年で見ることができ、低地や人里近くの森にもすんでいるため、北海道東部の各地で目にすることができます。
冬になると枝が落ち、観察しやすくなります。
11. シマエナガ
「雪の妖精」とよばれる真っ白で小さな愛らしいシマエナガは、1月~3月始め頃まで、日本では北海道でのみ見ることができます。
シマエナガはエナガの亜種でスズメより小さく、長い尾を除くと、日本最小の鳥です。
エナガと違って顔に模様がなく、真っ白な顔に黒いつぶらな瞳が印象的です。
生まれたばかりの幼鳥は顔が真っ黒ですが、数ヶ月経つと成長して親鳥と同じように白く生え変わります。
いかがでしたでしょうか。
自然豊富なオホーツクで様々な動物と会えるチャンスは非常に高いです。
普段の生活では味わえない自然に生きる力強い動物を見にいくのもいいですね。
それではまた!
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