市川いくえ【カラーセラピストにじ】

■1オホーツク地域のどこで、どのような事業を行っていますか。

北海道北見市を中心に、色の翻訳家として、色彩心理学やこころパレットなどの色に関係した講座を、学校の授業や企業研修会、サークルでの勉強会などで行っています。

20歳の頃に北見市が主催しているボランティア講座でオーラソーマというイギリス式カラーセラピーに出会いました。色から自分さえ気づいていなかった本当の気持ちが分かることに衝撃を受け、すぐに学び始め、カラーセラピストになりました。

たくさんの方へカラーセラピーを提供していく上で、「せっかく自分の気持ちを色を使って目の前に見えるようにしているのに、（色の専門知識がないと）それが読み解けないというのがもったいない」と思うようになりました。

そんな中、2018年に出会ったのが「こころパレット」というぬりえ式のカラーセラピーでした。

そこには色の意味（色彩言語）を使わなくても色を使って自分の気持ちを知ることができるという仕組みがあり、私はこれをたくさんの人に伝えたい！と思い、インストラクター（認定校）という最高位の資格を取りました。

今は、色彩心理学とこころパレットを使って、自分の事を知りたいと願う多くの方へ、自己探求の一つの方法として色の魅力を伝えています。

今まで受講していただいた方は300名を超え、オンラインコースでは道外から受講してくださる生徒さんもいらっしゃいます。

健康であるためには心と身体の両方が元気でなくてはならないので、栄養士、健康管理士、嗅覚反応分析士、浄化浄霊マスターなどの知識も活かして、心と身体の両方の面からみなさまのサポートをしています。

私はボランティア講座で色と出会えたことをとても感謝しているので、その恩返しという気持ちもあり2020年からは北見市の市民ボランティア講師として、市内の様々な団体を対象に出張講座を開催しています。

■2これまで事業をやってきて一番やりがいを感じたこと、大変だったことはなんですか。

色を通して自分の気持ちに気づいたり、お子様や身近な家族の気持ちを察し納得することができたり、自分なりの決断ができ前向きになることができた方が見せてくれるキラキラした笑顔を見る瞬間です。

あの瞬間の笑顔は本当に素敵で、近くで見せていただけるとこちらまでほっこりした気持ちになり、やりがいを感じる瞬間でもあります。

■3どのような人材と一緒に働きたいと考えていますか。

これからの時代は身体の健康と共に、心の健康も大切になってくると思っています。
ですから、身体と心の両方を大切にしている方や、常に成長しようと頑張っている人も素敵だと思うので、そういった方とご一緒できると嬉しいです。

■4オホーツク地方での事業で現状困っていることはありますか、またそれはどのような事ですか。

オホーツク地方に限ったことではありませんが、色彩心理学やカラーセラピーというとまだ「占い」のように感じている人も多い事でしょうか。

私は色を使うことで、コミュニケーションをスムーズにしたり、相手や自分の気持ちを予測したり、モチベーションを上げたり、心身の不調を整えるサポートをしたりすることが可能だと思っていますが、そういったことがまだ浸透していないことです。

色には副作用がありません！色の使い方を知ることで、ストレスケアの方法の一つとしてや、人間関係をスムーズにするためにも、もっと多くの方に知っていただきたいと思います。

■5オホーツク地域で事業を行っていく上での今後のビジョンを教えてください。

コロナの影響もあり、心の不調から仕事を続けられなくなってしまう方も年々増えています。

厚労省でもメンタルヘルスにおいて大切なことは「まずは自分で自分の変化に気づくこと」と掲げています。

その「自分で気づく」方法の一つとして、小中高校生のメンタルヘルスの授業として、色彩心理やこころパレットの授業を定期的に行っていきたいと思っています。

今はまだ実施できている学校が少ないですが、色を使って自分のメンタルを知ることができれば、「元気だと思っていたけど、心は疲れがたまっているのかもしれない」ということに自分で気づくことができるようになり、心がボロボロになる前に対処することができるようになると思います。

私たちはたくさんの色に囲まれて生活しているのに、ただ「なんとなく」色を使っていてはもったいないと思います。

一人でも多くの方に色のすばらしさを伝え、なんとなくではなく、意識的に色を選んで使える人を増やしていきたいと思います！